日本最北端の地、宗谷岬へ
午前9時起床。
たっぷり眠ったはずなのに体がだるく、疲れがたまっているようです。
今日の目的地は日本最北端の地、宗谷岬。
午前11時26分、バスに乗車。
50分後、バスは日本の最北端である宗谷岬に到着しました。
風が強く、防寒着を着込んでいても寒いほどです。
記念碑の前に立つと、日本の最果てに来たという気分をひしひしと感じました。
今までも東の果てや北東の果てを訪れたけど、日本の果てといえば、宗谷岬というイメージがあったのです。
宗谷岬は漫画「ハチミツとクローバー」で主人公の竹本くんが自転車で旅するのを見てから、
ずっと憧れていた場所。
漫画と同じ景色を見られて、ちょっと感動しました。
東京からフェリーに乗って、そこから何度も電車に乗ってここまで来たのだと思うと、感慨深いものがあります。わたしはしばらくの間、記念碑を眺めていました。
ふと、デジカメを持ったおばちゃんが声をかけてきます。
「ちょっとお兄さん。これ(宗谷岬)、アップで撮りたいんだけど、どうしたらいいかしら?」
わたしはズーム写真の撮り方を教えてあげました。
「それと、自分が撮った写真ってどうやって見るのかしら? わたし、今まで撮った写真を確認してないのよ。
ああ、今までの写真がちゃんと撮れているか不安だわ」
プレビューボタンを押して撮影された写真を見せてあげると、おばちゃんは安心した様子。
彼女はどこで撮ったのか、気球の写真や、水面から顔を出す巨大なクジラなどを撮影しており、けっこうアクティブな人だなと思いました。
宗谷岬には「世界人類が平和でありますように」という、町中で見かける立て札を発見。こんなところまで出張しているとは驚きです。
記念碑の先は干潟になっていて、少しだけ地上が続いていました。
そばにあった休憩所に入ると、七味唐辛子をたっぷり入れた魚のすり身汁(200円)を注文。
冷えた体を温めてくれます。
帰りのバスが車で90分ほどあったので、丘の上の観光スポットをブラブラ。
「祈りの塔(大韓航空機撃墜事件の慰霊碑)」や
「平和の碑(第二次世界大戦中、日本軍とアメリカ軍が海戦。多数の死傷者を出した)」などの様々な慰霊碑があり、悲しい歴史が多い場所でした。
更に先に進むと、宗谷丘陵を鑑賞。
宗谷丘陵では宗谷黒牛という、高級和牛が飼育されているそうです。
丘を下りると、小さな食堂でホタテカレーを注文。
味はインスタントカレーの味だったけど、大粒のホタテがゴロゴロ入っているのが嬉しい味でした。
店を出ると、風が強いのでバスの待合い所へ避難。
待合所には誰かが置いていったキャンパスノートがあり、たくさんの書き込みがありました。
みんな気分が高揚しているのか、読んでいて思わず赤面したくなるような文章が満載です。
午後2時半、バスに乗って稚内に帰還。
稚内に戻ると、近くのユースホステルに宿泊。本当は旭川まで戻る予定だったけれど、また3時間の電車に乗る体力はありませんでした。
ユースホステルには60歳くらいの男女が3人ほど滞在しており、3人ともバイクライダーの模様。
夜まで休んだ後、外で適当な食堂を探した。強風が吹き荒れる中、小さな食堂に避難すると、黒豚のカツを頼んだ。
出てきたのは、
・ごはん
・トンカツ
・ウドの佃煮
・もずくの吸い物
・ウドのぬた
・鯖の味噌煮(店員さんのおまけ)
という、とても豪勢なもの。もずくの吸い物はあっさりとしていて、カツのお供にぴったりでした。
その時は知らなかったけれど、もずくは稚内の名産品だったのです。
ユースホステルに戻ると、洗濯機で衣服を洗濯。不潔な話ですが、この旅で初めての洗濯でした。
明日はフェリーに乗って礼文島へ行く予定。早めに床についたけれど、眠れませんでした。
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