疲れのあまり、旭川へ帰還
午前9時起床。疲れが取れなかったので、礼文島は諦めて旭川に戻ることにしました。
午後1時半。旭川へ向かう電車に乗車。
しかたのないことだけど、前の席に座っている赤ちゃんが2時間ほどずっと泣いていました。
午後5時15分。安全ランプが点灯し、電車が停止。運転再開の見通しは未定というアナウンスが入ります。
疲れた体と、窮屈な座席。それに赤ん坊の泣き声に耐えきれなくなって、思わず叫びたくなったけれど、
すぐに電車は動き出しました。
ふと、いつの間にか泣き止んでいた赤ちゃんが「どうじょ」と言って、座席の隙間から絵本をぼくに向かって差し出したのを見て、気分が少しおさまりました。
午後5時40分、旭川に帰還。
今日泊まるホテルは、1泊3,000円のカプセルホテル。
カプセルホテルに泊まるのは初めてなので、今から楽しみです。
スマホを頼りにホテルの住所までたどり着いたけれど、目の前にあるのは廃業したビルでした。
ホテルに電話をかけてみると、
「はい?」という、気だるそうな女性の声がしました。
「すみません、ホテルの住所に着いたんですけど、ビルが閉まっているんです。これ、裏通りに回ればいいんですかね?」
と聞いてみると、女性は横柄な声で、
「そうですね。そう思うのでしたら、そうなさった方がよろしいと思います」という答えが返ってきました。
確かに馬鹿な質問をしたかもしれないけれど、さすがに乱暴過ぎる返しに閉口です。
ビルの裏手に回ってみると、目当てのホテルがありました。
2階のフロントに行くと、太った中年女性が気だるそうに顔を出します。
「はい?」
予定していた者であることを伝えると、
「では、そこに記帳してください」と、おばさんはぶっきらぼうに記帳台を指さしたので、彼女の言うとおりに。
おばさんはわたしが書いた電話番号を指さすと、
「これ、7って書いてあるんですか?」と、聞いきました。
「はい、7です」
と答えると彼女がフン、と鼻を鳴らしたので、さすがに愕然としました。
でも考えてみると、一泊3,000円のホテルに丁寧な接客を求める方が間違っているのかもしれません。
鍵を受け取ると部屋へ。カプセルルームを予約したはずなのに、
そこにはいたって普通のシングルルームが広がっていました。
シングルルームは宿泊料4,000円とあるので向こうの方が損をしているような気がしますが、
もう黙っていましょう。
午後8時。周辺の飲食店を調べてみると、ジンギスカンのお店がたくさんあるようでした。
そこで、近くの「成吉思汗 大黒屋」という店へ行くことに。
ラム(630円)、ウーロン茶、ご飯、野菜(無料)を注文。
店員さんはドーム型のコンロに火をつけると、そこに脂を敷いた。そして、目の前でラムを焼いてみせた。
「肉の焼き加減は、両面に焼き目がついたぐらいでいいです。あまり焼くと固くなってしまうので」
そう言って、店員さんは焼けたラムをお皿に乗せてくれました。
ラム肉は脂身がトロリとやわらかく、ほんのり味付けされた塩胡椒の香りが、口の中いっぱいに広がるおいしさ。
ラム肉がこんなにやわらかいものだとは知りませんでした。
あっと言う間に10枚ほどのラムを完食。味も量も値段も大満足でした。
幸せな気分で店を出ると、碁盤の目の町をブラブラと散歩。
今まで郊外ばかり訪れていたので、繁華街を歩くのはワクワクしました。ただ、客引きが多いのは閉口しました。
町中にある電光掲示板によると現在の気温は12℃。
まだまだ肌寒い温度なのに周りのサラリーマンや学生たちは夏服を着ていて、これには心底びっくりしました。
この記事へのコメントはありません。