コラム・エッセイ

あなたの家にサンタクロースがやってくる!?NPO法人チャリティーサンタに参加した話 ~講習編~


サンタクロースの思い出

もうすぐクリスマスですが、みなさんはサンタさんを信じていましたか?

わたしはサンタさんを小学三年生ぐらいまで信じていました。
クリスマスの朝、枕元を見た瞬間、欲しかったおもちゃが置いてあった時の感動!
あの時の魔法にかかったようなワクワクした気持ちは、今でも思い出せます。

今年のクリスマス。
わたしはサンタさんになって、子どもの頃にもらったワクワクを、他の子どもたちに届けに行きます。

NPO法人チャリティーサンタのボランティアに応募してみた

「サンタクロース大募集!」
そんな募集を見つけたのは、たまたまボランティア情報サイトを閲覧していた時のことでした。
ボランティアを応募していたのはNPO法人チャリティーサンタという団体。

団体についてざっくりと説明すると
「クリスマス・イブの夜、一般家庭を訪問してプレゼントを配る」というチャリティを行っているのだそう。

「サンタさんになれるなんて夢みたいだな! でも、自分なんかがサンタさんになれるかな?」
「『あなたにサンタ役はムリです』とか言われたらヘコむな……」
不安はあったけれど、挑戦してみないと何も始まりません。
ドキドキしながらチャリティーサンタの講習会に申し込みました。

サンタさんの講習会に参加

そして講習会の日。わたしは文京区民のたまり場(?)である「フミコム」へ向かいます。

 

会場には大学生を中心とした若者たちが集まっていました。
「みんなはサンタさんって信じてた?」
「わたしは高1になるまで信じてました!」

「わたしは小3ぐらいかな。冷静に考えて、サンタさんが一人で世界中を回るなんてムリかなって思って…」
自然とサンタトークで盛り上がります。

サンタさんの活動の様子

講習会ではNPO法人チャリティーサンタのスタッフが、団体の歴史や活動実績を話してくれました。
続いて、イブ当日の様子を映したムービーを鑑賞。
そこにはサンタさんが町中を歩く様子や、電車に乗って移動するシュールな光景が映されており、
活動の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

とりわけ感動したのが、サンタさんがご家庭を訪問する映像です。
サンタさんが訪問した家には、病気なのかケガなのか、歩行器を使って歩く男の子がいました。
その子に向かってサンタさんは、こう語りかけます。
「○○くんが歩けるようになるのを、サンタさんはいつも見守っているよ。
だから、これからも歩く練習を続けるって、約束してくれるかな?」
サンタさんの温かい言葉に、男の子は小さくうなずくのでした。

その映像を見た時、少し涙が出ました。
サンタさんという存在が、子どもたちにどれほどの夢と感動を与えてくれるでしょう。
今は子どももネットを使う時代だから、簡単にサンタさんの正体がわかってしまうかもしれません。
それでも、少しでも多くの子どもたちに夢を与えることができたら、それはとても素敵なことだと思うのです。

サンタさんになる練習!訪問ロールプレイング

講習のあとはグループに分かれて、いよいよサンタさんになる練習です。
配布されたパンフレットによると、サンタさんが家庭を訪問した時に取るアクションは以下の通り。

1.挨拶
「Ho-ho-ho-ho! メリークリスマス!」(恥ずかしがらずに大声で!)

2.子供に安心してもらう
「○○くんがいい子にしてたから、特別に会いに来たんだよ~」

3.子供の状況に応じて会話
「サンタさんはソリに乗って来たの?」
「そうだよ。ソリは近くの公園にとめてあるよ~」

4.子供の頑張っていることをほめる
「○○くん、いつもお片付けをしていて偉いね。お母さんもありがとうって言ってるよ」
(※こういったご家庭の情報は事前に教えてもらえます)

5.ご家庭から、子供へ伝えてほしいメッセージを言う
「がんばりやの○○くんが、苦手な野菜も食べてくれたら、わたしもお父さんもお母さんも、とっても嬉しいな!」

6.プレゼントを渡す
「これからもお片付けをすること、苦手な野菜も食べてくれること、サンタさんと約束してくれるかな? よし、そんないい子にはプレゼントをあげよう!」

7.挨拶
「サンタさんは世界中の子供にプレゼントを渡さないといけないから、そろそろ行くね。○○くんがいい子にしていたら、また来るかもしれないよ。それじゃ、メリークリスマス!」

おうふ、覚えるアクションが7つもあるぞ……子どもの前でトチらずに、サンタさんになりきれるかな。
「それではサンタさん役を最初にやりたいって人、いますか?」
スタッフの人が聞いたので、わたしは覚悟を決めて「はい!」と手をあげました。

ドキドキの「サンタさんシミュレーション」

いよいよシミュレーション。わたしは大きく息を吸うと、子ども役の人に向かって
「Ho-ho-ho-ho!メリークリスマス!」
全力でサンタ役を演じました。

結果、5.の「ご家庭から子供へのメッセージを伝える」を飛ばしてしまったものの、
それ以外はなんとか暗唱することができました。
シミュレーションが終わると、スタッフの人から

「すごい、初めてとは思えないうまさです! 本当に初参加ですか?」
と、ありがたすぎる言葉を頂戴しました。やばい嬉しすぎる。


チャリティーサンタに申し込んでからずっと「自分にサンタさんができるのかな?」と不安だったけれど、

実際にシミュレーションをすることで、だいぶ手応えがつかめた感じです。

子どもの質問に対して、夢のある答えを返そう!

サンタさんになりきるにはアドリブも必要です。たとえば
「サンタさんは何歳なの?」
「サンタさんはいつまで来てくれるの?」

といった質問をされて慌ててしまうと、子供の夢を壊してしまうことになりかねません。
どんなことを聞かれても落ち着いて、夢のある答えを返すことが求められます。

こんなときは講習会で配布された「サンタクロースお助けBOOK」を参照しましょう。
子供の質問に対する回答の例が載っています。


Q.「サンタさんは何歳なの?」
A.「うーん、何歳になったか忘れてしまったのう。○○くんは何才だい?」

Q.「サンタさんはいつまで来てくれるかな?」
A.「○○くんがいい子にしていたら、いつまでも来てくれるかもしれないよ」

Q.「サンタさんのメアド教えて!」
A.「メアドとはなんじゃ? わしに教えてくれるかのぅ」

なるほど。難しい質問はサラリとかわすことで、サンタさんのイメージをうまく守るのですね。
あれこれ質問の答えをシミュレーションしていたら、スタッフの人が
「大事なのは『自分がこの子にとって、唯一のサンタさんなんだ』という気持ちを持つことですよ。
自信を持ってサンタさんになりきれば、自然と夢のある答えが生まれるはずですから」
とアドバイス。そうか、何よりも大切なのは「自信」か……

講習を終えて

こうして90分に及ぶシミュレーションが終了しました。
わたしは全力を出し切ったため、かなりグロッキーな状態。

最後はみんなで記念撮影をして、講習会は終了です。

このままクリスマスイブを迎えてもいいけれど、わたしはもう一度シミュレーションの予定を入れました。
やっぱり「サンタさん」という大役を演じるなら、
少しでも練習しておいた方が安心ですよね。

というわけで今年のクリスマス、わたしはサンタさんとして子どもたちの家庭を訪問します。
わたしが訪問する家庭が、少しでも素敵なクリスマスを過ごせますように。

また、このブログを見て少しでも活動に興味を持った人は、勇気を出して申し込むことをおすすめします!
子どもの頃、サンタさんからもらったワクワクを、今度はわたしたちが届けに行く番です。

NPO法人チャリティーサンタからのお願い

スタッフの人から聞いたところ、
「ご家庭のサンタさん訪問の申し込みが、もう少し増えると嬉しいな」とのことでした。
というわけでこれを読んだお父さん・お母さん。今年はサンタさんを呼んで、一生心に残る思い出を残してあげませんか?

申し込みページリンク(少しばかりの寄付で、サンタさんが来てくれます!)
https://www.charity-santa.com/project/santa-activity/parent/

イブ当日の様子はこちら

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