旧中山道・京都まで歩いて行ってみる

中山道を歩いて京都まで行ってみた話 【埼玉県~長野県】 その1


【中山道・徒歩の旅1】東京・日本橋~埼玉県から

2度目の旅へ出発

2017年12月。
わたしは年末の5連休を利用して、中山道を歩いて京都まで行く旅を再開しました。
今回の旅では、わたしの前に3つの試練が立ちはだかっていました。

試練1.年末年始で、道中のお店が閉まっているかもしれない
今回向かうのは群馬県や長野県のあたり。
ホテルはあらかじめ予約してあるので大丈夫ですが、道中のお店が閉まっている恐れがあります。

試練2.雪が降るかもしれない
長野県では、早い時は12月から雪が降ることがあります。積雪でもしたら、旅はより厳しいものになるでしょう。
天気予報では「晴れ」が続いているのですが……

試練3.尿路結石の発作が起きるかもしれない
旅に出る2週間前、わたしは尿路結石という病気にかかり、救急車で搬送されました。
これは体内で結石が詰まってしまう病気で、その痛さは「出産の痛みと同じ」と言われるほど。
体内にはまだ結石が残っており、もし発作が起きた場合、旅を続けられなくなる危険がありました。

色々と不安はあったけれど、旅は行けるうちに行っておくもの。
冬空のカラリと晴れた空の下、わたしは家を出ました。

4日目 埼玉県熊谷市~群馬県高崎市(30km)

12月29日、朝。
「赤羽駅」から高崎線に乗ると、熊谷駅まで50分ほど電車に揺られます。

が、いきなりアクシデントが発生。
自分が乗っていた電車は高崎線ではなく宇都宮線で、栃木方面に向かっていたのです。
それに気づいたのは1時間ほど電車に揺られたあと。あわてて赤羽まで戻り、高崎線に乗り換えます。

目的の熊谷駅を降りたのは午後1時過ぎ。出だしからつまずいてしまい、先が思いやられます。

今日は国道17号線をまっすぐ進みます。
頭上には青々とした冬空が広がっており、ポカポカ陽気が気持ちいい1日でした。

あたりはとてものどかで、広大な景色が広がります。

  

また、周辺の家屋は年季の入ったものが多く、敷地内に井戸があるのには驚きました。
映画「リング」の影響で、井戸を見るとちょっと怖い気持ちになります。

   

夕方、本庄市を通過。
今のところ、尿路結石の発作は起きなさそう。
ただ、たまに膀胱のあたりがジンジンと痛んでは、結石が
「俺はまだここにいるんだぜ」とアピールしてくるのを感じます。

 

夜、上里町に突入。出発が遅れたため、すっかり夜になってしまいました。

上里町を抜けると、ようやく群馬県高崎市に到着。今日歩いた距離は30km。

今日はホテル「新町ステーションホテル」にチェックイン。年末なのに5,400円で泊まれる、良心的なホテルでした。
チェックインを済ませて部屋に行こうとすると、ロビーの奥にある食堂で、従業員の家族がパーティーを開いていました。
なんだか年末を感じさせる光景で、ほっこり。

5日目 群馬県高崎市~群馬県安中市(32km)

朝、フロントでチェックアウトしていると、足のあたりにもふもふした感触が。
見るとホテルで飼っている犬が、わたしの足にじゃれついていました。
犬もホテルで年を越すのかな?

今日も国道17号線をずんずん直進。

 

お昼ごろ、「オレンジハット」と呼ばれるドライブインを発見。
店内にはトーストやうどんなど、珍しい自販機が豊富にあり、自販機マニアには有名な場所でした。

昼。
おそば屋さんで早めの年越しそばをいただきました。

烏川という川を渡ったあたりから「妙義山」という山が見えるように。
ゴツゴツとした稜線が映える、とても美しい光景でした。

 

やや陽も沈みかけたころ、工場地帯の脇を通過。

日没前。「軽井沢34km」という標識を発見して、テンションが上ります。
明日には群馬県を抜けて、長野県軽井沢に到着している予定。
長野県ってもっと遠いと思っていたけれど、5日間で行けるんだなぁ……

日没後。ほとんど灯りのない国道を歩いていると、小さな食堂を発見。
おばあさんの店員にトンカツを注文すると、厨房から料理をする音が聞こえてきました。
トンカツを食べていると厨房から中学生ぐらいの女の子が出てきて、
炊飯器からご飯をよそうと、また厨房に戻っていきました。

昨日のホテルもそうだったけれど、この辺りは家族経営しているお店が多くて、アットホームだなと感じました。

夜道でバッテリー切れ

目的地の「松井田駅」まであと300mというところで、スマホがバッテリー切れを起こしました。
今いる場所は小さな町で、ほとんどのお店が閉まっている状態。暗闇の中に放り出された気分で、ものすごく焦りました。
小さなドラッグストアが開いていたので飛び込むと、店員さんに駅の場所を教えてもらい、なんとか「松井田駅」に到着。
駅についた時の安堵した気持ちといったら、海で遭難している時に救助船を見つけたような気持ちでした。

「松井田駅」から電車に乗って高崎駅に戻ると、「ワシントンホテルプラザ」に宿泊。
わざわざ高崎に戻ったのは、松井田駅周辺のホテルは年末は休業していたためです。

明日は大晦日。中山道の難所と呼ばれる「碓氷峠」を越え、軽井沢で新年を迎える予定です。

中山道を歩いて京都まで行ってみた話 【埼玉県~長野県】 その2

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