目次
冬のみなかみを遊び尽くそう!
当ブログでは「あそびのコーディネーター」の「せいじ」が、日本全国の面白い遊びを紹介しています!
これは、わたしは「最も美しい春の訪れ」を目撃した体験です。
「しまった。もう3月になってしまった……」
2018年の春。
わたしは「今年は冬のアクティビティの体験しよう!」と計画していたにもかかわらず、気がつけば3月をむかえてしまいました。
まだ冬遊びを体験できるお店はないだろうか?
探してみると、群馬県みなかみで「スノーシューツアー」が開催されているのを発見。
雪が解ける前に行かなきゃと、急いで申し込みました。
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天国は群馬にあった!「宝川温泉」で極楽入浴
わたしは新幹線に乗って「水上」へ向かいました。
今日は映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地にもなった「宝川温泉」で入浴を満喫する予定。
なんでも広さ470畳もある露天風呂が自慢だそうで、温泉好きのわたしにはたまりません。
バスに乗って温泉に向かう途中、水上の積雪ぶりにびっくりしました。
まるで家みたいなサイズの巨大な雪が、そこら中に堆積しているのです。
「今って3月だよな……?」
あまりの豪雪ぶりに、わたしは思わずカレンダーを確認したほどです。
そして宝川温泉に到着。
脱衣所で服を脱ぐと、露天風呂にそっと入ります。
「ああ極楽……!」
雪景色を見ながらの温泉は、あまりにも風流でした。
青く晴れた空。雪化粧をした森。ごうごうと流れる川。湯けむりが立ち上るお風呂。
見るもの、ふれるものすべてが心地よくて、まるで天国にいる気分です。
「俺、もうここに住もうかな」
湯加減は熱くもなくぬるくもなく、ちょうど良い塩梅。どれだけつかっていても、ちっとものぼせる心配がありません。
ちなみに温泉は混浴ですが入っているのは男性がほとんど。
男女共にタオル着用のため、スパや岩盤浴にいる感覚でくつろげます。
気がつけば3時間も入浴していました。あまりに居心地が良すぎて、出るタイミングがわからない……!
野菜ジュースを飲もう!ファスティング体験
そろそろ日が暮れ始めたので、名残惜しいけれど温泉を出ることに。バスに乗って「大滝屋旅館」へ向かいます。
大滝屋旅館は「上毛高原」駅の近くにある温泉宿。一人でも泊まれるし、値段も安めなのでここを選びました。
「晩御飯は何を食べようかな。温泉につかった後だから、たくさん食べられそう!」
ファスティングに気をつけろ!
わたしが予約したのは、一番料金が安い「果物&野菜のフレッシュジュースとファスティングプラン」。
ファスティングってどういう意味だったでしょうか、うまく思い出せません。
「たしか会社の人が『最近、ファスティングを始めました』とか言っていたような……?まぁいいや」
旅館についたわたしは深く考えずにチェックインしました。
チェックインの手続きが終わると、突然旅館のご主人が何かをカウンターに置きます。
それはコップに並々と注がれたジュースでした。
「お客様はファスティングプランをご予約ということで、今晩から明日まで、当館がお出しするジュースのみで過ごしていただきます」
「えっ……?」
その瞬間、わたしは「ファスティング」という言葉の意味を思い出しました。
ファスティング【fasting】……断食。絶食。(出典:weblio辞書)
(うわーやっちゃった! よりによって、空腹の状態で断食するなんて!)
わたしはジュースの載ったお盆を持って、とぼとぼと部屋に行きました。
どうしよう。旅館には食堂があるけど、スタッフの人にバレるよな……近くにコンビニとかないかな?
わたしは観念すると野菜ジュースをぐいっと飲みました。
これがすごくおいしい! りんごとにんじんの甘味をベースに、しょうがのピリッとした辛味が伝わってきます。
野菜をふんだんに使っているので飲みごたえもバツグン。空腹がピタッと収まりました。
明日は「スノーシュー&エアーボードツアー」というハードな予定が入っているので、宿の温泉に入ると早めに寝ました。
※2021年現在、大滝屋旅館ではファスティングプランはやっていないようです。ちょっと残念。
マックスみなかみで「スノーシューツアー」!
2日目。目を覚ましたわたしはフロントで朝食を受け取ります。
朝食はもちろん、搾りたての野菜ジュース。
「これはこれでいいかも」
わたしは朝はほとんど食べないため、野菜ジュースだけの朝食は肌に合っていました。
チェックアウトを済ませ、バスに乗って上毛高原駅へ行くと、送迎バスで「マックスみなかみ」へ。
ここもすごい豪雪地帯で、幾層にも重なった雪がティラミスのようになっていました。
中には雪の重さでへしゃげてしまったバス停も!
お店にはスノーシューツアーを体験しに来たお客さんが集まっていました。
その数は十名ほどで、お子様連れが多め。
スノーシューツアーのスタート!
参加者がそろったところでスノーシューツアーの開始。
スノーシューとはかんじきのようなもので、雪の上でも足が沈まずに歩けるのです。
履いてみた感覚ですが、結構軽い!雪道をすいすい進めます。
一行は雪に包まれた森をお散歩します。
まず目に付いたのが、雪の寒さにも負けずに根を張る木々の姿。
よく見ると木の周辺だけ雪が溶けているのがわかります。これは「根開き」と言って、
- 木の周辺に太陽光が集まって雪を溶かしている
- 木が温かい地下水を汲み上げて、雪を溶かしている
ために起きる現象なのだそう。春の到来を感じる景色です。
しばらく歩くと一行は急な斜面に行き当たりました。
「ここは滑って進みましょう」
そう言って、ガイドさんが雪すべりのお手本を見せてくれます。お尻を雪につけると、そのままずずーっと滑っていくのです。
わたしもチャレンジしてみました。一度滑り出すと、けっこうスピードが出て怖い!
すべり台の終点で、うまく着地しないと転んでしまいそうなほどでした。
斜面を降りると、見晴らしの良い平原を歩きます。
「この場所は冬にしか来ることができないんですよ。実はここ、足元に川が流れているんです」
「ここ、川の上なんですか?」
自分たちが今、川の上を歩いていると思うと、不思議な気持ちになりました。
「一ノ倉沢大岩壁」を鑑賞
やがて折返し地点の「一ノ倉沢大岩壁」が見えてきました。
雪を抱いた岸壁がまるでアルプスのような美しさです。
一ノ倉沢からお店まで戻り、スノーシューツアーは終了。
2~3時間のウォーキングでしたが、スノーシューのおかげであまり疲れませんでした。
ゲレンデを大疾走!エアーボード体験
ツアー参加客が帰り、お店に残ったのはわたしだけ。みんなスノーシューで満足して、エアーボードまで体験はしないようです。
お昼休憩は「谷川岳ドライブイン」で生姜焼きを食べました。
昨日の夜からジュースしか口にしていないからさぞ空腹かと思いきや、意外と食欲は普通でした。
昼休憩が終わるとエアーボード体験のはじまりです。
※ゲレンデにカメラは持ち込めないため、体験中の写真はありません。想像力をフルにつかって、場面を想像してください。
エアーボードとはなにか?
エアーボードはスキーの何倍もスリリングなウィンタースポーツ。
空気の入ったボードに頭から乗り込み、ゲレンデを滑走します。
(画像出典:マックスみなかみ)
子どものころ、すべり台を頭から突っ込んですごい怖い思いをしたことがありますが、
それを実際にスポーツにしてしまったのがエアーボードです。
まずはガイドさんと一緒に「谷川岳天神平スキー場」に向かいます。
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、ゲレンデに到着。まずは平地でエアーボードの乗り方を練習します。
操縦の仕方は簡単で、
-
ボードを左右に傾けることで移動
-
ボードを前に倒せばアクセル・後ろに引けばブレーキ
の2つを覚えればOK。
操縦方法を学んだら、一番やさしいコースを滑ってみます。
腹ばいになってボードに乗ると、ゲレンデの斜面が目の前に広がるのですが……
(画像出典:マックスみなかみ)
「めっちゃこぇぇぇぇぇ!」
スキーゲレンデに頭から突っ込むのが、こんなにも怖いなんて!
それでも勇気を出して滑り出すと、スピード感がヤバい!
グングンとスピードが出るので、このままだと制御不能になってしまいます。
ボードを左右にカーブさせてスピード調整することで、なんとか滑りきることができました。
「どうですか?」
「すごく楽しいです!」
スキーよりも何倍もスリルがあって、爽快感がヤバい!
別のリフトに乗ると、わたしたちは前よりもレベルの高いコースを滑りました。
前よりも傾斜がキツくなっていてこえぇ!でも、このスピード感が癖になる!
ときにはスピードが出すぎて、ブレーキが効かずに転倒。全身雪まみれになったこともありました。
そしてツアーの最後。ガイドさんと一緒に、ロングライドにチャレンジすることになりました。
たくさんのスキーヤーが滑るゲレンデを、転ばないように一生懸命滑っていきます。
長時間滑っていると気分もハイになってきて、最後の方はずっと叫んでいました。
雪解け水の洪水
こうして大満足の「スノーシュー&エアーボード」ツアーが終了。
「今日はお世話になりました」
「いえいえ。山野さん(※アソビュー社長)にもよろしく言っておいてください。創業前、山野さんみなかみまで挨拶に来てくれたんですよ」
挨拶が終わって送迎バスに乗ろうとしたときのこと。
お店の前の道路が、水に濡れてびしょびしょになっていることに気づきました。
誰かがホースで散水でもしているのか、次から次へと水が流れてきます。これは……
「雪解け水だ!」
春の陽気に包まれて、ついに大規模な雪解けが始まったのです。
雪解け水はいつまでもいつまでも道路を流れ続けました。まるで「春が来たよ!」とふれまわるかのように。
あの時見た雪解け水の洪水。あれほど「春」を感じる光景を見たことがありません。
雪解け水を見たガイドさんは
「この調子だと、スノーシューツアーは来週で終わりだな……」とつぶやきました。
店舗情報
店舗名:マックスみなかみ
体験料金:スノーシュ……一般:5,500円・小学生:4,500円(要保護者同伴)
エアーボード……8,500円
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯吹山無番地
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