オリジナル万華鏡の景色

ワクワクする遊び

筒の中に広がる宇宙。神田で万華鏡作りを体験(※成城に移転) vol.16


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最新の万華鏡に感動!万華鏡作り

まんげ鏡や 神田教室」というお店で、万華鏡作りを体験してきました。

オリジナル万華鏡の景色

プロから教わる万華鏡作り!

まずは体験で作る万華鏡のサンプルを見せてもらいました。

万華鏡のサンプル

筒を覗いてみると……な、なんだこのクオリティ。
小さな筒の中で、星が爆発したり、太陽が輝いたり、ありとあらゆる光景が広がっていきます。

万華鏡の景色 

「こんなにすごいものが、本当に作れるのかな?」と期待に胸を高鳴らせつつ、万華鏡作りのはじまり。

まずは筒のデザインを選びます。

万華鏡の筒 万華鏡の筒

「万華鏡」という名前の通り、お花が入ったデザインに決定。

万華鏡の筒

続いてミラーを筒の中に入れる作業。ミラーは万華鏡の景色を生み出すための、大切な装置。中にキズが付かないよう、丁寧に扱います。

万華鏡に使うミラー 万華鏡に使うミラー

ミラーの中をのぞいてみると、景色が反射して万華鏡特有の光景を生み出しているのがわかります。

万華鏡に使うミラー 

一番のお楽しみ。万華鏡のパーツを選ぼう!

お次はお楽しみ、万華鏡のパーツを入れる作業です。

まず、講師の松本さんはギラギラと輝く大きなガラスを取り出しました。

これは「ダイクロガラス」といって、金属を融着させたガラスのこと。

ダイクロガラス

ダイクロガラスのパーツを万華鏡に入れると、よりキラキラした輝きを楽しめるとのことなので、オプションで追加することにしました。(※追加で1,000円かかります)

こちらがダイクロガラスのパーツ。まるで宝石みたいな輝きです。

ダイクロガラス

続いて松本さんは、万華鏡に入れるパーツを見せてくれました。

万華鏡の景色のもとになるパーツは、ほんの数ミリのガラス片。

 万華鏡のパーツ 万華鏡のパーツ 万華鏡のパーツ

この、ほんの小さなガラスをミラーからのぞくことで、万華鏡の不思議な景色が生まれるのだそう。

万華鏡のパーツは30種類以上あり、すべて松本さんの手作りによるもの。

「プロが作ったパーツを使えるお店は、滅多にないよ」とのこと。

ガラスパーツはピンセットでつまんで、万華鏡の底の部分に置いていきます。

万華鏡のパーツ

パーツを入れたら、万華鏡を当ててのぞいて、どんなデザインになっているかチェック。

驚いたのが、たった一つパーツを追加しただけで、中の景色がガラリと変わってしまうことでした。

たとえば赤いパーツを入れたら、赤い花が咲き誇る世界に。金色のパーツを入れたら、キラキラ星が輝く世界に変化します。

こうなると、もう止まりません。

「あっ、赤と青を混ぜたら、コントラストがすごくキレイ!」

「ちょっとギラギラ系を入れすぎたな……」

「もっと青を多くして、宇宙っぽくしたいな」

と、あらゆる組み合わせを試してみたくなります。

パーツを選ぶ作業だけで、1時間ほどかけたでしょうか。ようやく万華鏡の底に入れるガラスパーツが決定しました。

次に、万華鏡の底にオパールの粉を追加。これを入れると、万華鏡に輝きが増すそうです。

オパールの粉を封入

続いて万華鏡の底に、グリセリンを注入。グリセリンが底で動くことで、万華鏡の景色も変わっていくのです。

グリセリンを入れると気泡が出るので、つまようじで潰します。

気泡を潰します

万華鏡の完成!中を覗いてみると……

万華鏡のミラーの部分と、底の部分を接着したら、万華鏡の完成!

自作の万華鏡をのぞいた時の感動は、「これ、ほんとうに自分が作ったの?」と言いたくなるほどのできばえでした。

オリジナル万華鏡の景色 オリジナル万華鏡の景色 オリジナル万華鏡の景色 オリジナル万華鏡の景色

星のような輝きは、ダイクロガラスによるもの。青をベースにしたため、宇宙っぽい景色が多めに見られます。そこに赤が加わることで、太陽や花のようなイメージが次々と展開。

青と赤のコントラストが絶妙で、二つの色が重なった時の色彩は、息を飲むほどの美しさです。

オリジナル万華鏡の景色 オリジナル万華鏡の景色 オリジナル万華鏡の景色

感動のあまり、クリスマスプレゼントをもらった子どもみたいに、夢中で万華鏡にかじりついていました。

万華鏡の景色は常に変わり続けるため、同じものは二度と見られません。

常に新しい世界が広がるので、気がつけば何分でも万華鏡をのぞいていられるほどです。

作った万華鏡は会社のデスクに置いて、ときどきのぞいています。

万華鏡作りの感想

結論からいうと、大満足でした。

  • 体験のユニークさ
  • 作品のクオリティ
  • 作業の楽しさ
  • 講師の人の対応

など、どれをとっても素晴らしくて、間違いなくオススメの体験です。

体験料は7,700円+ダイクロガラス1,000円と、どうしてもちょっと値が張ってしまいますが、自作の万華鏡をのぞいた時の感動はぜひ味わってもらいたいです。

体験には結婚記念日に参加した夫婦がいたけど、その二人もとても満足していました。万華鏡をのぞきながら、

「もし夫婦喧嘩になりそうだったら、これ見てクールダウンしようね」と、和気あいあいと話す様子が印象的でした。 

講師の松本さんについて

体験のあと、講師の松本さんとお話をする時間をいただきました。

講師の松本さん

松本さんは現在77歳。ガラス細工を始めたのは、60歳で仕事を定年退職してからのこと。

それまでは、ガラス細工とはまったく関係のない仕事をしていたそうです。

「万華鏡はね、独学で作り始めたんだよ。まだ、万華鏡歴4~5年ぐらい」

「えっ、独学なんですか?」

「そうだよ。世界大会で優勝したのは、作り始めて2年ぐらいの時かな」

独学で万華鏡を勉強して、わずか2年で世界大会で優勝する。まるでフィクションのような経歴です。

続いて松本さんは、ある動画を見せてくれました。

それは、東京メトロが主催している「find my tokyo」の動画。石原さとみが「万華鏡専門店 カレイドスコープ昔館」というお店で、100万円の万華鏡を見る動画です。

「あっ、この動画見たことあります。『100万円の万華鏡を見てみよう!』ってやつですよね」

「そうそう。これ、おれが作ったんだ。外から中まで、全部手作り」

「そうだったんですか!?」

あらためて、すごい人からレクチャーを受けられたなと感動しました。

そんな松本さんは、今も積極的に万華鏡作りに励んでいます。

「この前、教室の生徒さんがね、『わたし、万華鏡でひまわりを表現したいです!』って言い出したんだよ。俺も作り方がわからないからさ、一緒に作り方をいろいろ試してみたんだよ。そうしたら、本当にひまわりができたんだ」

「生徒さんから教わることもあるんですね」

「そうそう。俺もまだまだ勉強中なんだよ」

大きな賞を受賞しても、謙虚に研鑽を続ける。そんな松本さんの人柄が伝わるようなお話でした。

・予約について

体験は予約制です。毎週土曜日の13時、15時に開催されるので、事前に公式サイトから予約しましょう。

・お店について

現在、万華鏡教室は成城に移転しました。

店名:まんげ鏡や 成城教室

住所:世田谷区成城2-35-13-502 成城ダイヤハイツ502 スーパー・オリンピックの5F

・TEL : 080-5642-8389

公式サイト……http://glass-book.jugem.jp/

体験料金……7,700円(消費税・体験料・材料費込み)+ダイクロガラス1,000円(※希望の人のみ。オススメ)

 

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