十勝競馬場でばんえい競馬を見に行こう!
朝。外は雨がしとしと降っていました。
午前7時半、朝食。メニューは
・オムレツ
・ウィンナー
・パン(ブルーベリージャム)
・にんじんの温かいスープ
・カスピ海ヨーグルト
・コーヒー
と豪華なメニューです。
カスピ海ヨーグルトはゼリーみたいにプルプルしていて、初めての食感。
部屋の片付けをした後で宿の外を散歩しました。
どこまでもまっすぐに伸びている道があちこちにあり、
思わず地平線の果てまで行ってしまいたくなったけど、近場を歩くだけで我慢。
宿の近くには、子どもが傘に使えそうなほどの大きなフキが生えていました。
北海道はなにもかもがでかい!
午前10時まで宿でのんびりすると、ご主人に新得駅まで送ってもらいました。
電車に乗ると十勝清水駅で降りました。
十勝競馬場では馬がそりを引く「ばんえい競馬」を見られるのですが、なぜか
十勝競馬場はここから27キロも離れていました。
どうも、降りる駅を間違えた模様。
時刻は午前11時半。
せっかくなのでタクシーに乗って「十勝千年の森」という自然公園に行きました。
十勝千年の森には自然の地形をいかして、さまざまなガーデンが造られており、
広大な景色を鑑賞。
園内を歩いていると、チシマザクラという桜の花びらがじゅうたんを作っていました。
散ってしまったとはいえ、6月に桜を見るのは不思議な気分です。
続いて羊やヤギの牧場を訪問。
ヤギたちは柵のそばに集まって、柵の向こう側の草を食べようと必死でした。
どうして、わざわざ食べにくい場所の草を食べようとしているのだろう。
試しに足元の草をちぎって食べさせようとしたら、
ヤギたちは歯をむき出しにして襲いかかってきます。
チーズ工房に立ち寄ると、牛乳で作ったチーズとヤギの乳で作ったチーズを試食。
牛乳のチーズはもちもちしていておいしかったけれど、
ヤギのチーズはとても臭くて、上級者向けの味でした。
午後1時。あわただしいながらも千年の森を堪能すると、帰りのタクシーに乗車。
運転手さんは人の良さそうな小太りの中年男性でした。
「お兄さん、どこから来たんだい?」
「東京です」
「ほーお、東京。ぼく、渋谷に住んでいる友人がいるんだけどさ、
東京の人って『さよなら』をした後、絶対に後ろを振り返らないよね。
あれって、なんでだろうね?」
返答に困る質問でした。
「うーん。多分、気恥ずかしいからだと思います。ぼくも振り返りませんから」
「そうなんだ。性格が冷たいからってわけじゃないんだね」
運転手さんは納得したように言った。本当は、性格が冷たいのもあるだろうな。
続いて、運転手さんはこんなことを言った。
「まぁ、北海道の人もね、結構気が短いのよ。
相手のプライベートについてなんでも根ほり葉ほり聞いて、
『そんなことを聞いたら失礼だよ』って怒られたり、
メールを送っても返事が来ないと、『メール送ったんだけど、返事まだ?』
って、返事を催促しちゃったりね」
「そうなんですか?」
なんだか、かわいげのある人だなと思った。
電車が来たので乗り込むと、座席にもたれかかって昼寝。
午後2時11分、帯広駅に到着。そこそこの規模の都市、
といった印象の町でした。
町の地図を見ると、帯広は京都の町並みのように、
碁盤の目のようなつくりになっています。
まだお昼を食べていなかったので、近くの豚丼屋に入店。
店に入ると、割烹着を着た店員さんが案内してくれました。
店内は古い民家のような内装で、昔ながらの黒電話を発見。電話がかかってくるとジリリン、と懐かしい音を鳴らします。
帯広名物の豚丼(850円)を注文。
豚肉はジューシーで肉厚で、軽くてするする食べられました。
タレは醤油を焦がしたような甘くないタイプのもので、食べていて飽きが来ないのもグッド。
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