摩周湖と屈斜路湖が自慢!摩周の町を目指そう
午前10時にホテルを出ると、駅の待合室でパンを食べながらのんびりと過ごします。
今日も天気はくもり。
午前11時、釧路へ戻る電車に乗ります。
釧路駅に到着すると、網走行きの線に乗り換えて摩周駅へ。
明日で北海道フリーパスの期限が切れてしまうけど、ここまでの電車賃は安くて、
とても2万5千円の元は取れていませんでした。
まぁいいか。これからはフリーパスなしで、自分のペースで移動しよう。
この時、自分はすっかり旅慣れた気分でした。食欲があるし、体調を崩すことも減ったし、
夜になればぐっすりと眠れるようになっていたのです。
そうやって心に余裕が出てくると、ただ電車に乗っているだけでも、楽しくてしかたがありませんでした。
「今、自分は旅をしているんだぞ!」と、世界中の人に言いふらしたくなるような気分です。
電車は釧路湿原を通過。タンチョウ鶴を探してみたけど、見つかりませんでした。
摩周駅が近づくにつれて、周りが山に囲まれたほのぼのとした景色が広がります。
午後2時45分。摩周駅に到着。
駅を出た瞬間「あ、ここは良い町だな」と感じました。
建物の背が低いから空がよく見えるし、遠くには山が広がっている、どことなく懐かしい感じのする町でした。
途中、釧路川にかかる橋を通過。
昨日も釧路川を散歩したけど、知らない内に釧路川を遡上しているようです。
ある空き地の前を通りかかると、小学生の男の子と女の子が、しゃがみこんでなにかを観察しているのを発見。
そこには、コスモスに似た一輪の花が咲いていました。
ホテル摩周に到着。ロビーに入ると、小学校の校舎のような懐かしい匂いがしました。
チェックインを済ませると、ここから北にある、屈斜路湖か摩周湖のどちらかに行くことに。
しかし地図をよく見ると、屈斜路湖は20km、摩周湖の展望台はここから40kmも離れていることがわかりました。(ホテル摩周なのに!)
そこで、ひとまず今日の予定は置いておくとして、明日の予定を立てることに。調べてみると、
屈斜路湖では乗馬やカヌーなどが体験できるようだった。そこで、「ぢぢ」というガイドツアーに電話して、
ツアーの予約をしました。
今日は近場をブラブラして過ごそうと、フロントで自転車を借りて出かけます。
自転車で走っていると、道端にたくさんのタンポポの綿毛が咲いているのを発見。
坂を上ったところにあるそば屋に行くと、天ざるうどんを注文。
天ぷらの衣がさくさくで美味でした。
1時間ほど町をサイクリング。ほとんど電車の通らない踏切、釧路川、小さな公園など、
のんびりした町の雰囲気をたっぷりと満喫しました。
午後8時。ホテルのすぐ近くにある居酒屋「吉林」へ。
ホテルの周辺の排水口からは、硫黄の匂いがする湯気が立ち上っていました。
カウンター席に座ると、ウーロン茶と、餅ベーコン(2本)と、砂肝(3本)を注文。
ラーメンも頼んだけれど、まだスープを温めているところなので出せないとのこと。
店のおばちゃんはぼくの格好を見ると、
「あんた、地元の人じゃないね? 防寒着、着てるもんねえ」と、言いました。
店内のテレビでは、芸能人たちが「東京駅に売られているおかずで、ご飯10合を食べきる」
という企画に挑戦しており、少しだけ東京が懐かしくなります。
食事を終えて店を出ると、ホテルの温泉に入浴。ちょうどいい熱さで、疲れが取れるのを感じます。
一階には談話スペースがあり、卓球台が置いてありました。温泉街の雰囲気がして良い!
その日は早めに布団に入ったけれど、深夜まで寝付けませんでした。
暗い部屋で一人で寝ていると、なんとなく心細い気持ちに。
テレビをつけると、「マツコと有吉の怒り心党」がやっていました。
生放送でもないのに、日本のどこかで誰かがおしゃべりをしていると思うと、
なぜか気持ちがホッとします。
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