美瑛との出会いから
午前9時、起床。
民宿を出ると、富良野駅まで歩きます。
「ラベンダー畑」行きのノロッコ号に乗車。
今朝も素晴らしい晴天で、ゆっくりと走るノロッコ号からは、のどかな田園風景を見ることができました。
水を張った田んぼが、太陽の光を浴びてキラキラと輝きます。
車窓から顔を出すと涼しい風が吹き付けてきて、まるでドライブしているような爽快な気分に。
ノロッコ号はラベンダー畑駅に到着したけれど、気が変わってそのまま終点の美瑛に行くことに。
お昼がまだだったので、近くの食堂でスープカレーうどんを注文します。
カレーはあっさりした味わいでした。スープが細いきしめんとよくからみ、とても食べやすいのがグッド。
カレーの中には、ナスやパプリカやかぼちゃが入っていて、甘くておいしい。
野菜を食べて「甘い」と思ったのは、初めての体験でした。苦味のない野菜は、確かに甘いような味がするのです。
食事の途中、「相席よろしいでしょうか」と、一人のおじさんがはす向かいに座ります。
普段なら相席なんて嫌だけど、北海道でなら少しも気になりませんでした。
食事を終えると電動自転車を借りて、今日はパノラマロードというコースを回ること。
白樺に囲まれた坂道を登った瞬間、目の前に広大な畑の景色が広がります。
それと同時に、耳からは音がパッと消えて、世界にひとりぼっちになったような気分に。
これだけ広い場所にいながら一切の物音がしないことが信じられず、しばらくその場に立っていました。
まるで風景画の中に入り込んでしまったような、夢のような心地です。
ほかにも絶景の中に佇むレストラン、静かなコテージ、たんぽぽの群生地などを鑑賞。
続いて民家が建ち並ぶ通りを通過。
どの家の庭も豪華で、鮮やかな花畑が広がっています。
パノラマロードは言葉通り、見晴らしの良い景色がたくさん見られました。
なだらかな盆地を見渡すような景色があちこちに広がります。
自転車をのんびりと走らせていると、「ふれあい牧場」という場所を発見。
そこは無料で開放されている牧場で、馬やダチョウ、牛やラマなどが飼育されていました。
昼下がりで眠いのか、どさんこ馬たちはごろんとお昼寝をしています。
牧場を出発すると、雑草がまっすぐに刈られた畑の前を通りかかった。
刈り取られた道はまっすぐ空まで続いていて、知床で見た「天国へ続く道」を思い出しました。
そのほかには、丘を展望を楽しめる「天空のテラス」という場所や、「拓真館」という写真館を通過。
今日も3時間ほどかけて美瑛の景色を堪能。
もう一生ここでサイクリングできるのではないかと思うほど、お気に入りの場所になりました。
個人的に、北海道で一番良かったスポットはダントツで美瑛です。
夕方。美瑛から旭川へ。
旭川はもう3度も立ち寄っています。旭川は北海道を電車で一周する人間にとって重要な中継拠点なのです。
旭川でのんびり ~17日目
ATMが使えず、金欠に
この日は自分の口座がある「みずほ銀行ATM」が、システム改修か何かで利用できず、お金を下ろせない状態でした。
手持ちのお金は約6,000円しかないため、何もせず旭川に逗留。
昼は買い物通りをブラブラして、
夜は「成吉思汗 大黒屋」でジンギスカンを食べたこと以外、特に何もしませんでした。
今までは移動や観光ばかりしていたため、こういう
「旅先で何もしないで過ごす」という贅沢を満喫するのも良いのかもしれません。
北海道一周も大詰めを迎えており、明日は札幌へと向かいます。
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