北海道一周完了。そして東京へ……
北海道の主要都市(小樽を除く)をすべて回り終え、今夜発のフェリーで東京に帰ることに。
ホテルをチェックアウトすると、朝市を散策。
外は雨が降っており、北海道に来たばかりの天気を思い出します。
朝市ではカニ、時知らず鮭、ホタテ、牡蠣などが売られていました。
海が近いからか、売っているものが釧路と似ている気がします。
釧路と違っていたのはイカをあつかう店が多いこと。
市場にはいけすのイカを釣って、その場で刺身にできるお店もありました。
朝市には青果や食品など、海産物以外のものが売っている市場もありました。
近くのデパートに行くと、たいやき屋で十勝名物だという「大判焼き」を購入。
もちもちした皮の中に白あんと豆乳クリームが入った、おやつにピッタリの一品でした。
そこは飲み屋街で、昼間からやっている店はあまりありませんでした。
一軒の函館ラーメンの店が開いてたので、塩ラーメンを注文。
鶏ガラを使ったスープがあっさりしていておいしかったです。
この時に食べた塩ラーメンの写真が、北海道で撮った最後の写真になりました。
そんな細かいことまで覚えているなんて、よっぽど北海道に愛着を感じていたんだな、と思います。
電車に乗ると苫小牧へ。なんだか、あっという間の20日間でした。
北海道に来たばかりの頃は、驚きの連続でした。北海道は
とにかく道が広いし、
夏なのに凍えるほど寒い場所もあるし、
美しい自然がわんさとあるし、
乗馬からカヌーまで体験できるし、
食べ物はおいしいし、
最果ての町から都会まで、色々な町があるし……。
そういった様々な驚きも、今の自分にとってはひたすら懐かしく感じました。
北海道という見知らぬ土地は、今ではわたしの一部分と化していたのです。
電車は苫小牧に到着。こうして、わたしは20日間かけて北海道を一周したのでした。
バスに乗り、フェリー乗り場へ。
午後5時半、フェリーに乗船。部屋に入るとすぐに寝ました。
行きのフェリーに乗った時は冒険心に胸をワクワクさせていたけど、帰りのフェリーは通勤電車と同じで、ただの移動手段にしか感じられませんでした。
帰宅 ~21日目
午前9時起床。
フェリーが大洗港に到着するまで、ひたすら寝て過ごしました。
午後1時過ぎ。
気がつくとフェリーは大洗港に到着していて、他の乗客たちが下船を始めていました。
フェリーを降りて外に出ると、体中がムシムシした空気に包まれます。
気持ち悪いけれど、懐かしい感覚。
大洗駅から水戸駅へ、水戸駅から特急で上野へ。
上野行きの切符を買った時点で、残金はほんの数千円しかありません。
電車が最寄り駅で止まった時、わたしは北海道に来たときと同じくらい、ワクワクした気持ちで電車を降りていました。
うだるような暑さの中、背中にリュック、両手にいっぱいのおみやげ袋をさげた状態で家まで歩くと、
午後5時に帰宅。
久しぶりに戻った自分の部屋は、前よりも小さく感じられました。
旅の後の話
北海道一周旅行が終わってから半年後。
わたしはとあるベンチャー企業でアルバイトとして入社しました。
そこは全国のインドア・アウトドアのアクティビティの予約を代行している会社で、
わたしはそこでライターの見習いとして働いています。(※現在は退職)
北海道で体験したカヌーや乗馬体験、知床五湖トレッキングなどのツアーを扱っており、
「日本にもこんな面白い遊びがあるんだ!」という発見を、たくさんの人に届ける仕事をしています。
わたしがその会社でどんな遊びを体験したのかは、こちらをご覧ください。
あそびのずかん~アクティビティまとめ
旅の始めに書いたように、この旅に出たのは漫画「銀の匙」を読んだのがきっかけです。
その結果、
・銀の匙を読んで北海道に行く
・北海道でカヌーや乗馬を体験し、アクティビティにはまる
・アクティビティを扱う企業に就職する
ということになりました。
ある意味、わたしは一冊の漫画がきっかけで「人生が変わった」のかもしれません。
もし、わたしのように何もやりたいことがなくて悶々としている人がいたら、
思い切ってどこか遠くに出かけてみてもいいかも?
特に、北海道とか。
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